GOJIBERRYスーパーフード「ゴジベリー」とは

ゴジベリーは、クコの実とも呼ばれる、中国に自生する植物の実です。寒さに強く、かつては日本でも滋養強壮に優れた薬効があるとして垣根として植えられたり、庭で育てられたりして人気がありました。

クコ(枸杞)
分類:ナス科クコ属
学名:Lycium chinense
和名の由来:漢名「枸杞」のクコを音読みしたもの。
別名:地方ではキホウズキ、カラスナンバンとも呼ばれる。
性状:夏緑落葉低木(双子葉植物合弁花)
樹高:1~2メートル
花期:夏から秋

樹木は約1~2メートルほどのふさふさの多年草です。 もぎたての実の形状は楕円形で、甘くてジューシーな味が特長です。熟した実は柔らかくて繊細です。

Super Foodsゴジベリーの栄養

近年、欧米ではスーパーフードの一つとしてゴジベリーの人気が高まり、ハリウッドセレブや美容・健康意識の高い人を中心に毎日の食生活に取り入れる人が増えています。

食べる日焼け止め

ゴジベリーには人参より多くのベータ・カロテン、ゼアキサンチンを含みます。これらはカロテノイドと呼ばれ緑黄色野菜に多く含まれる抗酸化成分です。カロテノイドは必要な分だけ体の中でビタミンAに変換され、肌や目の健康維持に深く関与しています。残ったベータカロテンにも強い抗酸化力があり、紫外線や環境ストレスによる酸化ダメージを予防する効果があると言われています。

注目の成分「クコ多糖類」

ゴジベリーは免疫系を強化するために働くマスタ分子として知られる唯一の多糖類LBP1、LBP2、LPB3、およびLPB4を持っていることが知られており、それは他のどの果実にも含まれていないものです。
何世紀にもわたり、ゴジベリーを習慣的に食べるチベットの人々は、健康で長生きに暮らしています。

高いORAC値(活性酸素吸収能力値)

ゴジベリーは世界で最も強力な酸化防止の食物の一つと知られています。
食物の抗酸化作用レベルを測定するために米国農務省により採用されたORAC試験でも一位に評価されています。健康の為には1日あたり5000 ORAC単位を摂取することが推奨されています。しかし、殆どの人々は、これを達成するために十分な野菜と果実を摂取できていません。例えば、りんごからORAC1日分を摂るためには、2キロを食べる必要があります(約22個分)。しかし、ゴジベリーなら、約片手一杯分(20グラム)を食べることでそれが摂取できるのです。

ゴジベリーに含まれるその他の栄養素

  • 8つの必須アミノ酸を含む18種類のアミノ酸 。
  • 亜鉛、カルシウム、ゲルマニウム、セレニウム、およびリンを含む21種以上の微量元素。
  • 全粒小麦より多くのたんぱく質含有率(13%)。
  • 30グラムにつき一日の所要量の180%のビタミンAを含有。
  • BビタミンB1、B2、&B6。
  • ビタミンE(一般的な果実には殆ど含まれていない)。
  • オレンジより多くのビタミンC(30グラムあたり)。
  • 脂肪燃焼を促進し、ホルモンの生産およびスムーズな脳、神経系機能を司るために必要なオメガ6リノール酸などの必須脂肪酸。
  • ホウレンソウの15倍の鉄分。

History and Tradition歴史や言い伝えについて

幸福の果実happy fruit

チベットではゴジベリーは古くから漢方薬として親しまれ、少なくとも1700年前以上前から利用されてきました。日本では薬膳酒の原料の一つとしても使われており、滋養強壮効果には古くから定評があります。また、幸福の果実としても知られ、食べると前向きで明るい気分になれると言われています。また、健康強化、滋養強壮のためにも日常的に利用されています。

チベットにはゴジベリーの名を掲げた沢山のお祝い行事があります。ゴジベリーを習慣的に食べるチベットのいくつかの地方の人々には100歳を超えても健康に暮らしている人が多いことで知られています。

長寿の秘訣longevity

ゴジベリーは、ヒマラヤ山脈の人里離れた場所に住んでいた古代文明を研究していた医師によって発見されたといわれています。彼は、この場所に住む何人かの100歳を超える人たちが、白髪もなく、歯も失わず、良好な健康状態で生活していることに気づきました。そしてついにこれらの百歳以上の人が皆、ゴジベリーの木の生えている井戸の近くに住んでいることを発見したのです。ゴジベリーが熟すと、自然に井戸に落ちて栄養分が水に溶けだし、その後、近くに住んでいる人たちがその水を飲むのです。ゴジベリーの有効成分が水に溶けだし、井戸水を飲んだ村民たちが健康で長生きだったことから、ゴジベリーのパワーが明らかになったのです。

中国のリーチンユン(李青曇)漢方医は、有史のなかで最も長寿の人であると記録されています。1677年に誕生し、1933年に亡くなった時には、256歳でした。中国政府から二度の長寿賞を受け取りました。彼もまた毎日習慣的にゴジベリーを食べたといわれています。

可能性future

ゴジベリーはセレニウムとゲルマニウムの宝庫です。東洋医学において、ゴジベリーは、‘氣’不足を解消するといわれております。

また、日本の大手化粧品会社による近年の研究では、ゴジベリーの成分が紫外線による急性傷害を防ぐことが明らかになっており、今後は更に化粧品や健康食品での活用が期待されています。